網戸の破れを放置するとどうなる?
網戸は単なる虫除けではありません。花粉や微細なホコリの侵入を防ぎ、住まいの空気環境を整える役割や、防犯面でも一定の効果があります。しかし、小さな破れや穴を見過ごして放置していると、次のような問題を引き起こします。
- 虫の侵入:わずかな穴でも蚊やハエなどの侵入経路になります。
- 空気の質が悪化:花粉や粉塵が室内に入り込むリスクが高まります。
- 防犯上のリスク:特に1階の場合、破れた網戸は侵入者にとって突破口になり得ます。
これらのリスクは季節ごとに変化し、夏は虫、春と秋は花粉が特に問題となります。
破れていないかを確認する1分チェック法
見た目では分かりづらい破損もあります。以下のチェックリストで簡単に確認しましょう。
【1分セルフチェック】
- 網戸を光にかざして、糸のほつれや穴が見えませんか?
- 指先で軽く押して、たるみや柔らかさを感じませんか?
- 風を吹きかけた時、手に風が通り抜ける感覚がありますか?
- フレーム部分に緩みや浮きはありませんか?
1つでも当てはまれば、修理または交換を検討するべきです。
部分修理で済む?それとも全体交換?
網戸が傷んでいるからといって、必ずしも全体を取り替える必要はありません。以下の表を参考にしましょう。
状況 | 推奨対応 |
---|---|
穴が5cm未満 | 補修用パッチやシリコンで対応可能 |
フレームは無傷で網だけ破損 | 網だけ交換で対応可能 |
フレームが歪んでいる・錆びている | 網戸全体の交換が必要 |
また、使用年数も判断材料になります。ナイロン製の網はおおよそ5〜7年が寿命です。
自分でできる簡単な網戸補修法
小さな穴や破れなら、自宅で簡単に補修できます。必要な道具と手順は以下の通りです。
必要な道具
- 補修用パッチ(シール型またはアイロン型)
- ハサミまたはカッター
- シリコン接着剤または網戸専用接着剤
補修手順
- 破れた箇所を清掃する。
- 穴より少し大きめのサイズでパッチを切る。
- パッチを貼る、または接着剤で固定する。
- 24時間以上乾燥させて仕上がりを確認する。
費用目安:補修用キット1セット300〜600円(複数回分)
網戸全体の交換を自分でやる方法
初めてでも、正しい手順を踏めばDIYで交換は可能です。
- 網戸フレームを窓から取り外す。
- 固定用ゴム(スプライン)を外し、古い網を取り除く。
- 新しい網をのせて、スプラインでしっかり固定する。
- 余分な網をカッターでカットする。
所要時間:45〜60分程度。網のロール価格は500〜1000円前後(フレーム再利用の場合)
業者に頼むといくらかかる?相場の目安
日本国内の一般的な費用相場は以下の通りです(地域差あり)。
サービス内容 | 単価(1㎡あたり) | 所要時間 |
---|---|---|
部分補修 | 1,500〜3,000円 | 約30分 |
網のみ交換 | 3,000〜4,500円 | 約1時間 |
フレームごと交換 | 6,000〜9,000円 | 約1〜1.5時間 |
業者選びには、くらしのマーケットやミツモアなど、実績とレビューのあるサイト利用がおすすめです。
素材別の特徴と耐用年数の比較
現在使われている網戸素材には主に3種類があります。
素材 | 特徴 | 耐用年数 |
---|---|---|
ナイロン | 安価・柔軟・紫外線に弱い | 約3〜5年 |
ステンレス | 高耐久・高価格・虫に強い | 約7〜10年 |
アルミニウム | 軽量・耐腐食性あり | 約5〜7年 |
使用環境や目的に合わせて選びましょう。
季節ごとの管理ポイント
- 春:花粉除去のための清掃
- 夏:虫の侵入が増えるため、週1で点検
- 秋:寒くなる前の最終チェック
- 冬:使用頻度が減るので清掃と収納
季節ごとの定期的な管理で寿命を延ばすことができます。
網戸メンテナンスの失敗例ベスト3
- 濡れたまま取り付ける:カビや変形の原因になります
- ホチキスやテープでの応急処置:破れが広がることがあります
- 洗浄のみで長期使用:繊維疲労により隙間ができることも
早めの対応が長期的なコスト削減につながります。
まとめ:点検 → 判断 → 行動
- 1分チェックで早期発見
- 状況に応じて「補修/網のみ交換/全体交換」を選択
- 自分での修理は300円から、業者依頼は9,000円程度まで
- 定期的な管理と年数の確認が長持ちの鍵