網戸が破れたら?交換すべき3つのサインと1分チェック法

網戸の破れを放置するとどうなる?

網戸は単なる虫除けではありません。花粉や微細なホコリの侵入を防ぎ、住まいの空気環境を整える役割や、防犯面でも一定の効果があります。しかし、小さな破れや穴を見過ごして放置していると、次のような問題を引き起こします。

  • 虫の侵入:わずかな穴でも蚊やハエなどの侵入経路になります。
  • 空気の質が悪化:花粉や粉塵が室内に入り込むリスクが高まります。
  • 防犯上のリスク:特に1階の場合、破れた網戸は侵入者にとって突破口になり得ます。

これらのリスクは季節ごとに変化し、夏は虫、春と秋は花粉が特に問題となります。

破れていないかを確認する1分チェック法

見た目では分かりづらい破損もあります。以下のチェックリストで簡単に確認しましょう。

【1分セルフチェック】

  • 網戸を光にかざして、糸のほつれや穴が見えませんか?
  • 指先で軽く押して、たるみや柔らかさを感じませんか?
  • 風を吹きかけた時、手に風が通り抜ける感覚がありますか?
  • フレーム部分に緩みや浮きはありませんか?

1つでも当てはまれば、修理または交換を検討するべきです。

部分修理で済む?それとも全体交換?

網戸が傷んでいるからといって、必ずしも全体を取り替える必要はありません。以下の表を参考にしましょう。

状況推奨対応
穴が5cm未満補修用パッチやシリコンで対応可能
フレームは無傷で網だけ破損網だけ交換で対応可能
フレームが歪んでいる・錆びている網戸全体の交換が必要

また、使用年数も判断材料になります。ナイロン製の網はおおよそ5〜7年が寿命です。

自分でできる簡単な網戸補修法

小さな穴や破れなら、自宅で簡単に補修できます。必要な道具と手順は以下の通りです。

必要な道具

  • 補修用パッチ(シール型またはアイロン型)
  • ハサミまたはカッター
  • シリコン接着剤または網戸専用接着剤

補修手順

  1. 破れた箇所を清掃する。
  2. 穴より少し大きめのサイズでパッチを切る。
  3. パッチを貼る、または接着剤で固定する。
  4. 24時間以上乾燥させて仕上がりを確認する。

費用目安:補修用キット1セット300〜600円(複数回分)

網戸全体の交換を自分でやる方法

初めてでも、正しい手順を踏めばDIYで交換は可能です。

  1. 網戸フレームを窓から取り外す。
  2. 固定用ゴム(スプライン)を外し、古い網を取り除く。
  3. 新しい網をのせて、スプラインでしっかり固定する。
  4. 余分な網をカッターでカットする。

所要時間:45〜60分程度。網のロール価格は500〜1000円前後(フレーム再利用の場合)

業者に頼むといくらかかる?相場の目安

日本国内の一般的な費用相場は以下の通りです(地域差あり)。

サービス内容単価(1㎡あたり)所要時間
部分補修1,500〜3,000円約30分
網のみ交換3,000〜4,500円約1時間
フレームごと交換6,000〜9,000円約1〜1.5時間

業者選びには、くらしのマーケットやミツモアなど、実績とレビューのあるサイト利用がおすすめです。

素材別の特徴と耐用年数の比較

現在使われている網戸素材には主に3種類があります。

素材特徴耐用年数
ナイロン安価・柔軟・紫外線に弱い約3〜5年
ステンレス高耐久・高価格・虫に強い約7〜10年
アルミニウム軽量・耐腐食性あり約5〜7年

使用環境や目的に合わせて選びましょう。

季節ごとの管理ポイント

  • :花粉除去のための清掃
  • :虫の侵入が増えるため、週1で点検
  • :寒くなる前の最終チェック
  • :使用頻度が減るので清掃と収納

季節ごとの定期的な管理で寿命を延ばすことができます。

網戸メンテナンスの失敗例ベスト3

  1. 濡れたまま取り付ける:カビや変形の原因になります
  2. ホチキスやテープでの応急処置:破れが広がることがあります
  3. 洗浄のみで長期使用:繊維疲労により隙間ができることも

早めの対応が長期的なコスト削減につながります。

まとめ:点検 → 判断 → 行動

  • 1分チェックで早期発見
  • 状況に応じて「補修/網のみ交換/全体交換」を選択
  • 自分での修理は300円から、業者依頼は9,000円程度まで
  • 定期的な管理と年数の確認が長持ちの鍵