パソコンが急に遅くなった?考えられる7つの原因と今すぐできる対処法

「最近パソコンの動きが遅い…」そんな悩みを抱える人は少なくありません。起動に時間がかかる、ブラウザが固まる、ファイルが開かないなど、症状はさまざまです。この記事では、よくある原因とその対処法を、初心者でもわかりやすく解説します。

最近インストールしたソフトが原因?

新しくインストールしたアプリケーションがパソコンの動作を重くしているケースはよくあります。特に、以下のような常駐型のソフトには注意が必要です。

  • リアルタイム監視型のウイルス対策ソフト
  • クラウド同期サービス(Dropbox、OneDriveなど)
  • 画像・動画編集ツール

確認方法:

  • 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
  • CPU・メモリ使用率の高いプロセスを確認する

対処法:

  • 自動起動を停止する、またはアンインストールする

HDDを使っていませんか?SSDにするだけで劇的改善

HDD(ハードディスク)は、SSD(ソリッドステートドライブ)に比べて読み書き速度が大幅に遅いため、パソコン全体の動作が遅く感じられます。

確認手順:

  • 「デバイスマネージャー」→「ディスクドライブ」から種類を確認

おすすめ対策:

  • SSDへの換装(日本国内で512GBのSSDは約7,000〜10,000円前後)
  • Windowsの起動、アプリの立ち上げが大幅に高速化されます

スタートアップに登録されているアプリが多すぎる

パソコン起動時に自動で立ち上がるアプリが多いと、起動が遅くなり、バックグラウンドでリソースが消費されます。

確認方法:

  • タスクマネージャー → 「スタートアップ」タブ
  • 起動への影響が「高」と表示されているものを確認

対処法:

  • 不要なものは「無効」にする
  • セキュリティソフトやシステム関連以外は基本的に無効でOK

ストレージ容量が不足していないか?

Cドライブの空き容量が10%以下になると、Windowsは一時ファイルや仮想メモリを正常に扱えず、動作が遅くなります。

確認方法:

  • 「エクスプローラー」→「PC」→「ローカルディスク(C:)」で空き容量を確認

解決方法:

  • 「ディスククリーンアップ」で不要ファイルを削除
  • ダウンロードフォルダ、ゴミ箱の整理
  • 外付けHDDやクラウドストレージへのデータ移動

Windows Updateが裏で動いている可能性も

Windowsは自動で更新ファイルをダウンロード・インストールしますが、この作業が裏で行われているとPCの動作が一時的に重くなります。

チェック方法:

  • 設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update

対策:

  • アクティブ時間外にアップデートを予約設定
  • 再起動が必要な場合は通知を受け取り、使用時間外に行う

ウイルスや不要ソフトが潜んでいないか?

不審なポップアップや見慣れないツールバーが出てきたら、マルウェアやアドウェアの可能性があります。

確認・対策:

  • Microsoft Defender、ウイルスバスター、ESETなどで全スキャン
  • 「アプリと機能」から不要ソフトを削除

注意点:

  • 無料ソフトインストール時に不要なソフトが一緒に入ることがあるので「カスタムインストール」を選ぶのがおすすめ

ハードウェアの経年劣化による影響も考慮する

長年使っているPCは、内部パーツの劣化や熱暴走などが原因で動作不安定になります。

よくある症状:

  • 起動中にフリーズ、電源が突然落ちる
  • ファンの音が異常に大きい
  • 高温状態が続く

対応策:

  • 「HWMonitor」などのツールで温度を確認
  • メモリ診断ツールでRAMを検査
  • 5年以上使用している場合は、メモリ・SSD・冷却ファンの交換も検討

原因と対策まとめ表

問題項目チェック方法主な症状対処法
新しいソフトの影響タスクマネージャーで確認CPU/RAMが高使用率アンインストールまたは停止
HDDの使用デバイスマネージャー起動・ファイル操作が遅いSSDに交換
自動起動アプリタスクマネージャーの「スタートアップ」起動が遅くなる不要なものを無効化
容量不足エクスプローラーで確認システムが重い不要データ削除・外部移動
Windows Update設定 → 更新確認突然重くなる時間設定、更新予約
マルウェア・ウイルスセキュリティソフトでスキャン広告、勝手に起動するアプリ削除・駆除
ハード劣化温度・メモリ診断ツールフリーズ、騒音、過熱部品交換を検討

よくある質問(FAQ)

Q. パソコンが遅いとき、まず何をすべき?
A. タスクマネージャーでCPUとメモリ使用率の高いアプリを確認し、不要なものを終了させましょう。

Q. フォーマット(初期化)は必要?
A. 最終手段です。まずは原因を特定してから、それでも改善しない場合に検討してください。

Q. 工場出荷時のリセットとフォーマットは違う?
A. はい。リセットはメーカー提供の初期状態に戻すもので、ドライバや専用ソフトが含まれます。フォーマットは全てを消去してクリーンインストールします。

今後の予防策とメンテナンス習慣

  • 月に1回は不要ファイルの削除やディスククリーンアップ
  • スタートアップアプリの見直し
  • 信頼性のあるセキュリティソフトを常時稼働
  • OSやソフトのアップデートを定期的に実行
  • 不審なWebサイトやフリーソフトに注意

これらを実施することで、長く快適にPCを使い続けることができます。

結論:遅くなったPCも原因を知れば回復できる

パソコンが重くなる原因は複数あり、一つひとつは比較的シンプルな対処で改善が可能です。パーツのアップグレードからソフトウェア整理まで、段階的に取り組めば、買い替えずとも快適な操作環境を取り戻せるでしょう。